鬼怒川寸景
滝下橋は、昭和31年(1956)に完成しました。橋が架けられるまでは、渡し船を利用し、子どもたちも船で通学していました。
鬼怒川は、昔重要な水路で、江戸時代には水運を利用して江戸との交流が盛んでした。滝下の渡しには、茶屋などがあり、賑わいました。
また、西大木の辺りでは、10月頃になると、カチガケという漁法で、鮭が上ってくるのを川に飛び込んで捕らえていました。
鬼怒川滝下の美しい景観は、昭和25年(1950)茨城百景に選ばれました。
悠々と流れる鬼怒川と利根川が合流する地点、剣先は雄大な自然が広がり、喧騒を忘れさせてくれます。
鬼怒川の右岸には、大木流作の集落があり、利根川と合流する地点までは、ほぼ、三角形の低地となっています。
現在は、緑の牧草地が広がっています。「水と緑のまち 守谷」が偲ばれます。
(守谷のふるさとかるたより)
鬼怒川の水源は、栃木県栗山村の鬼怒沼
絹沼は大小200〜250の池、沼からなる湿原である
広さは約9万坪の南北に長い地形をしている
鬼怒川水系源流域には11のダムがある
中でも最上流部にある川俣ダムは、治水・利水用の大規模ダムである
砂防ダムとしては日向砂防ダムが世界でも最大級の規模である
守谷市西大木付近の鬼怒川河川敷
川に関する基礎講座
右岸と左岸はどっちがどっち?
川の上流から下流に向かって決めます
川の流れに沿って、右側が右岸であり、左側が左岸です
ワンド
入江のことを指しますが、川の場合、川の流れに沿った池のようなところをさします
貴重な生態系観察場所でもあり、魚介類・植物・野鳥にとって生息しやすい場所でもあります
BOD
生物化学的酸素要求量のことです
下線の汚染状況を示す指標で、数値が高いほど有機的汚濁が進んでいるということになります
細菌が水中の有機物を分解する時に消費する酸素の量をppmで表したもの(通常、セ氏20度で5日間の値をとる)
ビオトープ(独語)
生物の生息空間の意
開発などから自然環境を保全するために、自然環境の復元や創造を行うことで
それを事業化することをビオトープ事業という
堰(せき)
取水や水位・流量の調節のために、水路中または流出口に築造した川の横断構造物
英語:へッドワークス(頭首工:とうしゅこう)と同義
元圦(もといり)
堰の上流側に設けられた樋門等により取水し用水路に流し込む所
樋門:水路の高さが2m以下のもを樋管2m以上のものを樋門という
低水路・高水敷
常に水流が保たれているところをさし
洪水などに備えて確保してある河川敷、堤防等が高水敷きといわれる
計画高水流量
過去の洪水等を考慮し考えられる高水位を基準として河川を整備する
遊水地・調整池
洪水等のときにあふれた水流を低地の一部に導き一時的に貯留させるために設けられた施設
近年は自然保護・観察のためにも貴重な場所となっています
堤防には、その役割に応じていろいろな名称があります
霞提・越流提・背割提などです(意味は調べてみましょう)